2011-01-01から1年間の記事一覧

もしもピアノが…

吉祥寺でグレン・グールドの映画を観た。バウスシアタースクリーン2は満員で、吉祥寺はいい街だと思った。昼前からグールドの伝記を観に集まる音楽好きがこんなにたくさんいるなんて。 最近、連日の労働時間が14時間を越える日々でも、1日に1時間はベー…

「闘将ダイモス」OPの演奏がやばかった

http://youtu.be/4lwsd4Hqp0Q

「タッチ」のえらいカバーを見つけてしまった

http://youtu.be/9qoScwNEXyI

もういいよ、もう終わった話なんだ

東京は夢と希望に満ち溢れた都会のように思われたが、実際はぼくを寂しさで包み込み、それをお金で解決するように仕向け、気がつけばぼくは親の蓄えをすっからかんにして、自分のキャリアに取り返しのつかない深い傷を負わせてしまった。 「もういいよ、もう…

女の子に会いたくて

墨を流し込んだような薄曇で、コンクリート塀が空までを覆っているようだった。アパートの庭に伸びきった濃い緑と見事なバイカラーの世界を映し出していた。随分気の利いた書き割りが、予期せず目の前にあらわれたみたいだった。偶然の芸術が夢見心地のぼく…

女の子の詩

今週のお題「2011年、夏の思い出」 午前1時にアパートに帰ってきたときぼくは会社の飲み会でしたたかに酔っ払っていた。強い雨が降り止んだあとで、部屋の中にはひどい温気がたちこめていた。 鬱病で休職する同期の女の子と話せる最後の機会かもしれなかっ…

東京で…寂しくて…

寂しい。ぼくは結局、寂しいのだろう。この寂しさをどうにかしなければ。夕暮れが訪れるたびにぼくの心は寂しさでいっぱいになる。今日は朝起きて9時過ぎにアパートを出て、下北沢の松屋で朝の定食を食べた。東京駅で、帰省のときに買い損ねた土産物を買わ…

東京で…

部屋の掃除などをしていると昼になった。風邪をひいていたのでアパートを出て病院へ行った。病院は下北沢の街中にあって、待合室から通りを行く人々の姿が良く見えた。だんだんと人通りが増えてきているようだった。固いソファに座って掃除の行き届いた部屋…

労働者たちへ

井の頭線のとある駅に、今までになかった電光掲示板が改札の前に天井からさがっているのを見た。ホームが階下にあるので、改札を通る前に電車到着の時刻を知られるようになった。しかし、別にこんなものはなくともよい。 一枚の電光掲示板が設置されたからに…

みんな死ね

なぜぼくは生きているのだ。人間が生きている意味は、人間だからといって動物と違うところはない。ただ、生きて、死ぬのみ。 ただ生きて死ぬのみ。人生には意味などない。ぼくをときに絶望的な気分にさせるが、仕方がない。意味がないことをぼくは5歳のころ…

心臓が死にかけている

自分の話が面白いとでも考えているのだろうか?自分の笑顔が美しいとでも思っているのだろうか?なぜ彼らはぼくの目の前にあらわれるのみならず、ぼくを彼らのもとへ呼びよせるのだろう?ぼくが内心ではひどくつまらない思いをしているのに、彼らの前ではい…

四日間

木曜日から酒を飲んでばかりいたら神経が参ってしまった。木曜日は急に友達から誘いがあって仕事上がりに飲んだ。まともな食事をとらずにつまみだけでビールを飲んでいたら二日間下痢に悩まされることになった。皆旧知の仲で耳新しい話のひとつも出ず、それ…

行方不明になりたい

人生の価値は、享楽にあり ○ ぼくは街に生きる詩人でありたい。このクソみたいな 戦 争 社 会 を食い荒らしてやりたい。 ○ ぼくは営業でに明石に来た。30分前に訪問先のビルについたので、喫茶店に入って時間をつぶそうとしたが、近場にはなかった。そこで…

夜のライト 2

酒代が高かったのでぼくらは1回目のステージが終わるとすぐに踊りつかれた体をおして店を出た。ガード脇を離れて通りへ出るとそこはすでに西銀座だった。広い通りにはネオンライトをつけたビルがあって見上げるとぎらぎらと眩しかった。でもぼくらの行く歩…

夜のライト

昨日は8時頃に起きてシャワーを浴び、下北のカフェでブランチを取ってから上野の国立博物館で仏像と表慶館を見物して、アメ横でカレーを食べて少しだけ古着屋を見た。3時ごろに山手線に乗って、新宿で丸の内線に乗り換えて、新高円寺で電車を降りて髪を切…

ぼくはいつでも人生について考えたい

「営業先遠いですよねぇ。気をつけて行ってくださいね。」 「そこまで行くからには、売ってきてくれるよね。期待してる。」 誰もがぼくに気を使ってくれる。それほどぼくは憔悴していた。体がではない。心がであり、ぼくはそれが顔に表れていることに気づい…

別れかけたあなたに送る手紙 2

ぼくは毎朝7時半にはアパートを出て、帰ってくるのは22時の半を過ぎています。1日の15時間を仕事のためにささげているのです。それもやりたくもない仕事、むしろ決してやるべきではないと信じている仕事のためにです。ただ食うためだけに自分の信念を…

別れかけたあなたに送る手紙 1

あなたがまだ少しでもぼくとの将来を考えていてくれるのなら聴いてください(ぼくはあなたと出会ってはじめて恋人のことをあなたと呼ぶことになりました。もう半年もあなたと話していなかったので、こうして君に呼びかけるのは気恥ずかしい思いがします)。 …

全ての経済人、軍人、つまり、阿呆、悪人、もしくは自己欺瞞の達人達へ

お前らはなんのために生きているんだ?生きているのに、意味なんてないってことに、気づいていないわけでもないだろうに。だから、黙って死んでいけばいいんだ。我利我利亡者ども、好い加減にしたまえ。

ジョン・ルーリーの詩

アパートへ帰ったのは23時を過ぎていた。部屋はひどい暑さだった。ぼくは冷房のスイッチを つけて、14時間の労働で疲れ果てた自分自身を畳の上に投げ出した。そしてCDコンポでラウンジ・リザーズのアルバムを聞くともなしに聴いた。よどんだ空気の滞留を…

低劣な欲求とメンスが止まる日

営業のロールプレイがあった。我々新人が社内で上司を相手に営業をし、それを見ている10人もの社員から、フィードバックという名の罵声を浴びせられた。同期の女の子が40分の擬似営業の末、悪罵され、こづかれ、建設的な反論のひとつも許されることなく、オ…

ぼくは毎日、畜産場へ通っています

ぼくは毎日畜産場へ通っています。家畜は、ぼくです。会社に飼われる、家畜、人間でない存在です。でも今朝、会社に着くまではぼくは人間でした。ぼくは晴れ渡る青い空に白いモルタルが染まるのを見て泣き出しそうな気分でした。それほど、美しかった。ぼく…

君は22時にアパートに帰ってきてなにができますか?

22時。馬鹿げている。22時を過ぎている。13時間会社にいたことになる。労働基準法で定められた1日の労働時間は8時間だ。そのほとんど2倍に近い時間働いていて、時間外労働手当てはつかない。いったいなんのためにぼくはこんなに働いているのだろう…

反吐が出る言葉

仕事の報酬は仕事(笑)成長(笑)将来像(笑)マストアイテム(笑)ベンチャースピリッツ(笑)経営(笑)ホスピタリティ(笑)起業(笑)発展(笑)モチベーション(笑)伸びる(笑)努力(笑)

社畜。

ぼくは社畜だ。今日は帰りが22時だった。アパートに帰ったら食事をして寝るだけ。オフィスに飼われているんだ。なぜ自分が人間以下の存在になりさがってしまったというのに、会社から逃げ出さないのか。ぼくはそれを考えてみた。結局ぼくは日和見主義者で…

生活。

くるりが5人編成となった。職場でそれを知ったぼくは彼らがうらやましくてならなかった。ニュースでは照明が落ちた狭い部屋(それは子供部屋か、1人暮らしの若い男の部屋を想像させた)に、楽器を持った5人のメンバーが所狭しと椅子に腰掛けている写真が…

東京日記

2001年4月 ついに東京へやってきた。せまっ苦しい、じめじめした田舎とは永遠におさらばだ。俺は日本で最高の大学と世界有数の都会にまんまともぐりこんだ。これからどんな世界が俺を待ち受けているのだろう!俺の胸は期待で膨れ上がって、足元もおぼつかな…

パリに、降る雨

ぼくはぼく自身をいったいどうしたいのだろう?答えの出ないままぼくは歩いている。歩き続ける…。あるいはぼくは本当に親元へ帰るべきなのかもしれない。ぼくは今、クソみたいなベンチャー企業で働いている。クソみたいなベンチャー企業というものはこの日本…

同僚とバスに乗って

同僚の女の子と街へ出ていた。アーケードから曲がった路地にガチャポンとUFOキャッチャーが並んでいた。彼女は景品を取ることにこだわって何度もお金をつぎこんだ。でもなかなか望んだものは出てこなかった。そのたびにぼくを振り返っては笑った。でもぼくは…

東京へ出て

湖畔へついたのはまだ日も高いころだったが、部屋の二段ベッドに腰掛けて同室の男達と故郷の話などしていると、夕暮れがきて、食事もすみ、やがてコンパの時間がやってきた。 順一はほとんど酒を飲んだことがなかった。卒業してから一度ニュータウンの友達の…