2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

夜のライト 2

酒代が高かったのでぼくらは1回目のステージが終わるとすぐに踊りつかれた体をおして店を出た。ガード脇を離れて通りへ出るとそこはすでに西銀座だった。広い通りにはネオンライトをつけたビルがあって見上げるとぎらぎらと眩しかった。でもぼくらの行く歩…

夜のライト

昨日は8時頃に起きてシャワーを浴び、下北のカフェでブランチを取ってから上野の国立博物館で仏像と表慶館を見物して、アメ横でカレーを食べて少しだけ古着屋を見た。3時ごろに山手線に乗って、新宿で丸の内線に乗り換えて、新高円寺で電車を降りて髪を切…

ぼくはいつでも人生について考えたい

「営業先遠いですよねぇ。気をつけて行ってくださいね。」 「そこまで行くからには、売ってきてくれるよね。期待してる。」 誰もがぼくに気を使ってくれる。それほどぼくは憔悴していた。体がではない。心がであり、ぼくはそれが顔に表れていることに気づい…

別れかけたあなたに送る手紙 2

ぼくは毎朝7時半にはアパートを出て、帰ってくるのは22時の半を過ぎています。1日の15時間を仕事のためにささげているのです。それもやりたくもない仕事、むしろ決してやるべきではないと信じている仕事のためにです。ただ食うためだけに自分の信念を…

別れかけたあなたに送る手紙 1

あなたがまだ少しでもぼくとの将来を考えていてくれるのなら聴いてください(ぼくはあなたと出会ってはじめて恋人のことをあなたと呼ぶことになりました。もう半年もあなたと話していなかったので、こうして君に呼びかけるのは気恥ずかしい思いがします)。 …

全ての経済人、軍人、つまり、阿呆、悪人、もしくは自己欺瞞の達人達へ

お前らはなんのために生きているんだ?生きているのに、意味なんてないってことに、気づいていないわけでもないだろうに。だから、黙って死んでいけばいいんだ。我利我利亡者ども、好い加減にしたまえ。

ジョン・ルーリーの詩

アパートへ帰ったのは23時を過ぎていた。部屋はひどい暑さだった。ぼくは冷房のスイッチを つけて、14時間の労働で疲れ果てた自分自身を畳の上に投げ出した。そしてCDコンポでラウンジ・リザーズのアルバムを聞くともなしに聴いた。よどんだ空気の滞留を…

低劣な欲求とメンスが止まる日

営業のロールプレイがあった。我々新人が社内で上司を相手に営業をし、それを見ている10人もの社員から、フィードバックという名の罵声を浴びせられた。同期の女の子が40分の擬似営業の末、悪罵され、こづかれ、建設的な反論のひとつも許されることなく、オ…

ぼくは毎日、畜産場へ通っています

ぼくは毎日畜産場へ通っています。家畜は、ぼくです。会社に飼われる、家畜、人間でない存在です。でも今朝、会社に着くまではぼくは人間でした。ぼくは晴れ渡る青い空に白いモルタルが染まるのを見て泣き出しそうな気分でした。それほど、美しかった。ぼく…

君は22時にアパートに帰ってきてなにができますか?

22時。馬鹿げている。22時を過ぎている。13時間会社にいたことになる。労働基準法で定められた1日の労働時間は8時間だ。そのほとんど2倍に近い時間働いていて、時間外労働手当てはつかない。いったいなんのためにぼくはこんなに働いているのだろう…

反吐が出る言葉

仕事の報酬は仕事(笑)成長(笑)将来像(笑)マストアイテム(笑)ベンチャースピリッツ(笑)経営(笑)ホスピタリティ(笑)起業(笑)発展(笑)モチベーション(笑)伸びる(笑)努力(笑)