2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

恋がしたい、恋がしたい、旅に出たい

ぼくが聞くとてもたくさんの音楽のなかに、ぼくの心になにがしかのものを残してゆくものはとても少ない。でも、ひとたびぼくの心をとらえたら、それらの音楽はときに恐ろしいほど力でぼくの心をふるわせる。ぼくが歩いたとてもたくさんの町は、それらのどれ…

頑張りたい/去りたい

今までで一番遅い時間にオフィスを出た。ほとんど22時前だった。でもぼくは不思議と爽やかな気持ちだった。20時を過ぎたころから、みなだらだらと仕事をするようになった。それでyoutubeなどを見て楽しんでいた。ぼくは仕事に疲れた男達がアニメの話で盛…

俺達はいくぞ!

おい、友よ!おれたちは知っているんだぞ!おまえが、毎晩、オナニーをしていて、お前の薄汚い精子で、お前の純白のシーツをけがしていることを!おい、おれたちは知っているんだぞ!お前がどんな醜い顔をして、右手を動かしておるのかを!おれたちは見たこ…

きつい!寂しい…苦しい…おい、また絶望だ!

つらい!21時帰りで翌朝がこんなにつらいなんて、思ってもみなかった。ぼくはもうちょっと頑張れるものかと思っていた。またもや絶望がぼくを襲った。こんなにつらい思いをしても、ぼくにはもう安定した生活など望めないし、ましてや気晴らしに満ちた豊かな…

おそるべき孤独と罪悪感とノスタルジーを超えて

それほどたくさん吸っているつもりはなかった。でも最後の1本がなくなってから、まだ食事をとったばかりだと言うのに、胸がどきどきする。駆け出したいような不安な気分だ。依存がはじまったらしい。 ぼくはもうなにも考えられない。太宰治を読みたかったの…

白いふくらはぎが予言するふたりの性的生活

はじめて彼女の隣に座った。セミナーが始まった。セミナーといっても、社内で開かれるごく小規模なものだった。ぼくらに用意されたものはそれぞれ1脚のパイプ椅子だけだった。窓の外にはまだ上りきらない太陽がきらきらと輝いていた。10人ほどの参加者が、…

仕事、仕事、仕事ばかりの狂人たちよ!

俺は狂人どもの生活につき合わされてしまって、生命の泉を涸らさんばかりだ!俺の人生の数少ない意味ある時間、本を読む時間、音楽を聴く時間、街を散歩する時間などを、仕事とやらがすっかり奪い尽くしてしまったのだ!なんて厄介な狂人どもだ!社会のため…

ちんこ 夢 5

海に来ていた。ひどい天気だった。空は厚い雲に覆われて、夜でもないのに薄暗く、強い風があらゆる方向から吹いてきた。ぼくらは防波堤から荒れた海の様子を眺めて、そこに入ってゆけないのを残念に思った。ごつごつした岩がそこかしこで波を割っていて、そ…

5月の精の彼女 パート2

彼女はなかなか気骨のある女だ。アルバイトのくせに、ぼくら社員と対等に話す。しかもその話しぶりといったら、ぼくなんか足下にも及ばないくらいで、目の前にいる者が男であろうと女であろうと、相手をひどく素敵な気分にしてくれる。ぼくは彼女が頻繁にあ…

5月の精の彼女

ぼく心が今おだやかに充足しているのは、昨夜読んだトルストイの「壷のアリョーシャ」のせいなのか、会社に可愛いバイトの女の子が入ったからなのか、わからなかった。しかも彼女はぼくの隣のデスクに座ることになったのである。ぼくは彼女の電話の声を間近…

ぼくのボンレスハムちゃん

その姿を、見るに値する女は多いように思える。反対に男はどうだろうか。ぼくは男にはあまり魅力を感じない。自分が男だから性的な問題でもあるだろう(欲求の対象となるもののほうが基本的に心地よいので)。 生まれ持った骨組やらなにやらと、その後の食生…

会社で働いてゆけるか?やってみよう?

ぼくは自分の半生をちょっと振り返ってみてぞっとした。ぼくの来た道は怠惰の一文字に尽きる。東京に出てくるまでに残した学校での成績はなかなかはなばなしいものがあったが、それでジ・エンドであった。ぼくはなにかを生み出したり学んだりするどころか、…

 ぼくが東京ちんこ倶楽部を名乗るまで シリーズ1

ぼくはなんにも考えていないのだった。なんにも考えずに東京へ出されて、東京でなんにも考えずにいたら、自分自身をおぞましいまでにスポイルしてしまった。高校時代まではよかった。ぼくは勉強ができたので、学校にいるのが楽しかった。でもぼくは努力とい…

すっきりと目覚めることができた

すっきりと目覚めることができた(ぼくはここ数日、朝から人生に絶望していたので、起きようと思っても、なかなか起きることができないでいたのである)。今日は上司にぼくの身の振り方について相談するつもりだ。今のままではこの会社で前向きに働くことが…

ぼくは考えなければならない。

ぼくは考えなければならない。真剣にぼくの人生について、ぼくはどう生きてゆくべきなのかを。もう一生まともな会社員にはなれそうにもないけれど、それでも考えて、自分自身が本当に行くべき道を探し出さなければならない。そもそもぼくが一流といわれる大…

シャワーを浴びながら、絶望した。

シャワーを浴びながら、絶望した。部屋にもどり、ご飯を食べながら、絶望した。仕事なんて行きたくなかった。昔からよく分かっていたが、最近、もっとよく分かるようになった。でも、仕事以外でなにをするのかといえば、これが分からなくなってきた。昔は分…

馬鹿に生まれればよかった

妹が妊娠した。彼女を守ってやりたい。ぼくは電車を待ちながら泣き出すかと思った。命がつながってゆくのだ。ぼくはそんなものは馬鹿にしていたけれど、敬虔な心にうたれた。そしてひたすら妹の無事を願った。ぼくにできることは、今の仕事をやめることなく…

完全な孤独の隣には死

毎朝、目が覚めてまっさきに思うのは、人生の真理。人生は、虚しい。たくさんの本やCDに囲まれていても、それらはみんな塵芥。ただ目の前に浮かぶのは、故郷の親や兄弟ばかり。なぜぼくはわざわざ1人東京に出てきてまで、こんな不安定な生活を送りながら…

ぼくは(社会的)死にかけ

非常に悔やまれる。なぜぼくは就職活動をしなかったのだろう?せめて一回目の留年が決まったあとにちゃんと就活をしていれば、まだまともな会社に勤めることができただろう。二回目の留年のあとにでも就活をしていれば、少しはましな会社に入ることができた…

制服の素敵な女子高生

制服の着こなしがとても優れた女子高生だった。でも、今から考えてみれば、彼女はただ学校から与えられた制服を与えられたままに着ていただけにすぎないのである。彼女のスカートの丈は膝上くらいでなんの変哲もなかったし、セーターの下にはきっちりとシャ…

ちんこinライブハウス

女はトリスを飲んでいた。ぼくは彼女に興味をもった。今日の客に若い者は少なかった。昔、高円寺のハードパンクシーンで圧倒的なカリスマ性を誇っていたバンドが、最結成したのである。客はバンドの取り巻きばかりで、ずいぶんと年季の入ったロッカーが多か…

シロとちんこ

シロが死んだ。ぼくが生涯で今のところ愛した唯一の犬が。ぼくが田舎を離れているあいだに死んでしまった。知らせを母から聞いたとき、ぼくはジェームス・チャンスのライブ・アルバムを聴きながらセンター街を歩いていた。煌びやかな光の洪水に飲み込まれて…

ちんこ 夢 4

俺は俺自身を認めている、俺は一生懸命頑張っているんだ、俺は世界の、世界の、世界の、中心だ……本屋の向かいでなにやら大声でわめいている男がいた。店主と話していた男が、まるでジム・ジャーミッシュの映画みたいですね、と言った。21時になろうとして…

おぉ、ちんこ祭りだ!

「おまえ、フィバってる?」 「いつだってそうさ…。」 俺のちんこは曲がりちんこ。黒々ちんこ。左に曲がって30度。小さなほくろがあるんです。 「生きてるってことは…なぁ?素晴らしいことだと思わないか?」 「俺には君がなにを言っているのか分からない……

ちんこイギー・ポップ

白鳥が水面下で必死にその両足をばたつかせるように…。ぼくも努力に努力を重ねることで、運命の地へとかえることができるだろうか…。世の中には、モデルという人種がある…。自らの顔や体や手やお尻を商品にする人々だ…。ぼくは彼らがとてもうらやましい…彼ら…

ちんこの夢

ぼくの友達に芝居をやっているのが何人かいる。そのなかでもっとも熱狂的に演劇に命を打ち込んでいるものがいた。彼は四国から東京に出てきてまもなく大学をやめ、もう8年間も芝居一筋の生活を送っている。もちろん芝居で飯は食えない。彼はいつもバイトを…

なぜぼくはちんこなのか

ぼくはちんこなんだ。ぼくは現実には、親から与えられた名前や、比較的良好な人間関係や、糞みたいな会社の社員証などを持っている。だからこそ、ここには、ぼくはちんことして存在するんだ。 ぼくは存在そのものが作品であり商品であるような存在であってみ…

天声ちんこ 2

ぼくの夢は人々の労働時間を減らすことだ。人々の暮らしをゆとりある実り豊かなものにし、性的交渉の時間を増やし、街にはしゃぎまわる子供たちの愛らしい姿を、より多くの人々の目に楽しませることだ…。 ぼくや、ぼくの周りにいるほとんどすべての若者たち…

地震にて中断された…

ぼくが好きな古本屋の隅っこの棚で、ロバート・メイプルソープの写真集を手にとって眺めていると、レジで店主と話す男の声が聞こえてきた。 ぼくはメイプルソープが撮ったディビッド・バーンのポートレートに目を落として男たちの会話を聞いていた。―もう鬱…

ちんこ悩む

ぼくは目が覚めて死のうと思った。生きる意味など何も思い浮かばなかった。今日も夜まで働いて、アパートに帰り、わずかばかりの飯を食って、寝る。そんな生活にいったいどんな意味があるというのだろう? 午前中はパソコンに向かいながら終始泣き出すかと思…